【ANGIE the cat】鞄屋×フレスコボール=小林幸雄さん

アンジーザキャット外観

目次

【インタビュー】ネコ好きな鞄屋の店長とフレスコボールとの出会い

フレスコボールにはどんな魅力があり、どんな人が熱狂しているのか、その人はどのようなライフスタイルを送っているのか?そんな「人」に焦点を当てた連載企画です。
フレスコボールを知らない方や既にやっている方にも、フレスコボールの良さを再発見できるような内容にしていきたいと思います。
そんな連載の記念すべき第一回は「小林幸雄さん」です。
駒込で鞄屋を営む社長の、フレスコボールへの想いを語っていただきました。

小林幸雄(こばやしゆきお)氏プロフィール

Angie the cat店長

有限会社港屋代表取締役。
ボラカイ島で日本料理屋を営んだのち、帰国後に鞄屋「ANGIE the cat」をOPEN。
ネコとベースとお酒をこよなく愛する。

現在の仕事

芝:
小林さんは現在「ANGIE the cat(アンジーザキャット)」というブランドで鞄屋を運営されていますが、どんなきっかけがあったのでしょうか?
小林氏:
若いころは本当にいろいろなことをやっていて。28年前に、フィリピンのボラカイ島に住んでいたことがあってね。それで帰国後は新しいことをやってみたくてハンドバッグ関係の仕事に就いたんだ。そこから縁あって自分で鞄屋をやってみることにしたんだよ。
芝:
そうなんですね。ボラカイ島ではどんな生活を送っていたんですか?
小林氏:
当時は今ほどインフラも整備されていなくて、水道とかもなかったよね(笑)本当に自由を求めていろんな人が海外から集まってくる未開拓の島、みたいなところで。
魚やエビが安いから、みんなで買ったものを焚火をおこして焼いたり茹でて食べたり、ヤシの実やパパイヤやマンゴーが生っているのを手で取って食べたりしてたね。半分自給自足の生活だったかな。
ボラカイ島
芝:
そんな自由な島だったんですね(笑)
小林氏:
そうだね、本当に曜日の感覚とかもなくて、気ままにみんな生きていたね。仕事している人なんてほとんどいなかったんじゃないかな。みんな陽気で、朝から晩まで好きなことをして生活してたと思うよ。
芝:
そんなボラカイ島の生活にすぐ馴染めたんですか?
小林氏:
そんなに大きくない島だから、住民はみんな仲が良くて、夜はビーチ沿いに集まってそれぞれ楽器を演奏して歌を歌ってたんだ。おれはベースをやってたから、その輪の中に入っていったら仲良くなって、あとは気付いたら5年経ってたよね(笑)
芝:
やっぱり島だとビーチになにか文化があるんですね。もともとビーチは好きだったんですか?
小林氏:
海とかビーチは本当に好きだよね!父親の実家が佐渡島で、小さいころから夏休みは2か月帰省してたんだけど家が海の目の前で。素潜りやサーフィンもやってたからかな。
芝:
島でのゆったりとした時間の流れが好きだと、ボラカイ島にはすごくハマりそうですね!
小林氏:
そうだね、本当にオススメの島だよね。今でもそこでの友人とは連絡を取り合っているよ。

フレスコボールとの出会いは

芝:
もしかしてフレスコボールとの出会いはそのボラカイ島ですか?
小林氏:
そうなんだよ。さっきの夜楽器をやる仲間が、昼間にフレスコボールをやっててね。ラケットを借りてやらせてもらったんだよ。そこではなぜか「ビーチテニス」って呼ばれてたんだけど(笑)
芝:
もう30年近く前に、フレスコボールに出会っていたんですね!フレスコボールを初めてやってどう思いましたか?
小林氏:
思ったところに飛ばなくて難しくて。それで上手くなりたくてハマりこんでいったよね。そこでは競技としてはプレーしていなくて、みんな暇つぶしでやっていたみたいだけど。それでも相手の打ちやすいところに打つのは一緒だったな。
ラケットはブラジルのもあったけど、みんな手作りで楽しんでたね。ボールは貴重品だったから大事にしてたよ。
芝:
そうだったんですね。帰国してからもフレスコボールはしてたんですか?
小林氏:
やりたくて日本にも広めたかったんだけど、ラケットがどこにも売ってなくてね。しかもその時は「ビーチテニス」だと思ってたしね(笑)
そんな時ある日たまたま、長谷の「フリドメール」で見つけてね。やっぱり探し続けると引き寄せるって本当にあるのかも!
ブルーマンラケット

フレスコボールの普及活動

芝:
ラケットが見つかったのは本当に奇跡ですね!でも相手はどうしていたんですか?
小林氏:
鞄屋のお客さんでテニスをやっている人がけっこういてね。それでその人にボラカイ島での動画を見せたら興味を持ってくれて、一緒にやってもらったりしてたよ。
あとはお台場でバドミントンとかやっている人に突然声かけて一緒にやったりね(笑)
芝:
そんな昔に普及活動していたなんてすごいです。しかも一人で!
小林氏:
でも当時は全然広まらなくて、悔しくて。日本人にはとても合うスポーツだと思ったんだけど。まぁおれも自己流でボラカイ島でも暇つぶしの一つだったからね。なかなかうまい人がいないと流行らないよね。
だから今、フレスコボール協会が立ち上がっているのが本当に嬉しいよ!

小林さんにとってのフレスコボールの魅力

芝:
普及活動をするまでにハマりこんだ、フレスコボールの好きなところはいったいなんでしょうか?
小林氏:
やっぱりラリーを続ける楽しさと、長く続いた時の高揚感だよね。お金もかからないし。
あとはなにより、57歳でも世代を超えて楽しめて、絆が深まるところ。
芝:
やっぱりスポーツとしての楽しさと、人との輪が広がるところは大きな魅力なんですね。
小林氏:
そうだね、自分はいつも若くいたいと思っているし、実際に若いと思っているから(笑)、若い人に負けじとやれるのはとても楽しいよ!
今は鞄屋の仕事が忙しいけど、時間さえあればフレスコボールをもっとやりたい。体が衰えるのが怖いしね。体がなまっていた時に、フレスコボールをやると自分の体を取り戻せる感覚があるんだよ。

今後のビジョン

芝:
今後やりたいことはなにかありますか?
小林氏:
まずは鞄のブランドをもっと広めたいと思っているよ。フレスコボールがもっと広まったら、フレスコボール専用のバッグも作りたい!
芝:
それ、すごくいいですね!オシャレなビーチスポーツにぴったりです。
小林氏:
でしょ~。まだ専用バッグは作れてないけど実際にアンジーザキャットの「Attivo」は、フレスコボールラケットと着替えと靴が入るように設計したんだよね。海水で濡れてもいいように、裏地をなくして洗えるようにもしたんだよ。
アンジーザキャットAttivo
芝:
そうだったんですか!確かにいつもそのバッグで練習にきますよね。
小林氏:
そうそう。
もちろんこれからもクオリティとデザイン性の高さを訴求して、職人の国の日本から、ヨーロッパの人たちにも認められるようなハイブランドをつくれたらと思ってるよ!
芝:
応援しています!私もフレスコボールがきっかけでANGIE the catが広まるように、ANGIE the catがきっかけでフレスコボールが広まるように頑張ります。
小林氏:
ありがとう。フレスコボールが広まるのは本当に嬉しいし、自分にもなにかできることがあればどんどんやっていくよ。
これからも土日にたまに行けたりするときは、いろんな人とラリーしたいからよろしくお願いします!

終わりに

渋くてちょいワルな、かっこいい小林さん。
「若くありたい」という気持ちが根本にあり、フレスコボールでの「運動」と「仲間」という二つの側面で若くいられるという魅力が私には伝わってきました。
今後も鞄屋とフレスコボールは頑張っていくというお言葉も。
そしていつかはスペインのイビサ島で寿司屋をやりたいそう。
イビサ島でもフレスコボールがプレーされているので、そこでも小林さんはフレスコボールをやってくれそうですね!
アンジーザキャット店長
小林さんのお店「ANGIE the cat」はこちら
アンジーザキャット ネコ

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